専門知識AIが席巻した中での英語・英会話の学習の意味と理由2025.12.29

Google翻訳やDeepLなどのオンライン自動翻訳サービスは驚くべきスピードで進化してきています。とても便利で、英語で書かれた海外のニュースサイトや、外国人への接客などの場面では、助っ人として頼ることができる存在になっています。
「もう英語はAIに任せておけばいいね」というのはその通りですし、うまく活用していく時代です。今後もどんどん発達していくでしょう。
そんな中、「なぜ英語を学校で勉強する意味があるのだろう?」とか「英会話を練習する必要があるのだろうか?」という疑問が自然に出てきます。
考え方や立場が違えば、異なる意見もあるでしょうが、答えはもちろん、「はい、英語の勉強や英会話の練習は意味があるし、必要でしょう」と考える人が多数派ではないでしょうか。
ここで、いろいろな角度から、英語学習・英会話練習の意味や必要性をまとめてみようと思います。
1.伝えたいニュアンス
AIが翻訳してくれる、また、提案してくれる英語が、本当に自分が伝えたいニュアンスになっているかは、人間である本人にしかわかりません。その本人に英語力がないとAIの英語を丸呑みするしかありません。「AIはこういう英語をアウトプットしてきたけど、ちょっとニュアンスが違うので、番う聞き方にしてみよう」ということが可能でしょう。これは、オンライン辞書を使う場面でも同じです。
例えば、「にぶい」という日本語です。「動きが遅くて作業がなかなか進まないなぁ」ということと、「鈍感で感覚が違うなぁ」という2つのニュアンスがあります。または、「最近、覚えが悪くなってきて、、、」のように劣化を表すこともあります。オンラインの翻訳サービスで実験してみたところ、dullという単語が提案されました。でも、これではなくて、insensitive のニュアンスが自分の伝えたいニュアンスだった、という状況も考えられます。このように、「適切な言葉選び」という点が見えてきます。
ちなみに、英語を学習していると「単語の品詞」ということも学びます。dullもinsensitiveも形容詞だ、とわかると、他の英文を書いたり言ったりするときに応用できることは間違いありません。
2.より良い人間関係
外国人のお客様の接客の場面で、スマホの翻訳された言語を通じて対応できたということはよくあることでしょう。もちろん、これはAIを使いこなす場面の好例です。値段の交渉や道案内というその場限りのコミュニケーションや相手がマイナーな外国語の話者ならとても助かります。
しかし、深い人間関係を構築するという点では物足りなさを感じます。やはり、世界の共通語として認識される英語をお互いがある程度使いこなせたら、そこにはより深い人間関係の構築の可能性が出てきます。
あらゆる立場や世代においても、このことは例外ではありません。日本の学生が世界の同世代の学生と話す場面でお互いに直接英語で会話できたら、それに越したことはないでしょう。機械を介したコミュニケーションではなく、本当に人間どうしのコミュニケーションです。コンマ0.1秒ほどで機能する人間の脳の凄さを感じさせてくれます。人間どうしが目と目でコミュニケーションする大事さです。
3.電池切れ、ネット回線の不調、デバイスの故障
あらゆる機械は電源の確保、ネット回線の確保、物理的な故障という条件が必要です。もちろん、人間にも体調の波があるし、頭が働かないコンディションということもあるでしょうが、それでもなんとかできるチャンスは残されています。
4.スムーズかつスマートなやり取り
イメージしてみましょう。若い夫婦が新婚旅行でイタリアに来ていたとします。イタリアですからイタリア語がある程度使えるとベストでしょうが、1日2日でマスターするのは難しいので、こんな時も頼りになるのが英語でしょう。ましてや、世界の国々の観光客を受け入れている仕事をしている外国人は、まずまず英語を操ることができます。(別のコラムで書こうと思いますが、日本人の英語力は低いというデータもあります)
メニューのちょっとした質問や会計時の場面で、人間がサラッと英語を使うとスムーズにことが運びます。海外のレストランで英語が使えなくて困った(笑)というような笑い話で済めばいいですが、大袈裟にいうと、先述の若い夫婦がキラキラした新婚旅行で、お互い相手に幻滅したということにもつながりかねません。教養の1つとして英語を勉強しておくことの意味が見えてくるでしょう。
5.情報ゲットのスピードと手軽さ
違う場面を考えてみます。今度は海外のテーマパークで目の前に大きな地図の看板がかけられているとします。そこには、アイコンでなんとなくトイレのマークぽいものやレストランや飲食物を提供している場所らしきマークがあります。記号やマークはもちろん役立ちますが、大きな看板の全体を見渡しながら、現在地との距離感やそこに書かれている説明をさっと理解できると時間の節約にもなるし、行動の選択の幅が広がります。スマホを介して把握するよりもずっと速く情報をゲットできる例でしょうか。
何かの買い物をしたいという場面ならShoppingと書いているかもしれません。しかし、Souvenirsという単語が使われているかもしれません。看板の写真を撮っていちいちAIに写真を読み込ませて翻訳というのはもちろん可能ですが、時間が取られてしまいます。
AI翻訳の制限の中から飛び出して、表現の自由と選択の幅を手に入れましょう!
英語・英会話の習得には時間がかかります。しかし、必ず少しずつでもわかるようになってきますし、上達もしてきます。
子どもにとっては受験のための勉強、将来の仕事やビジネスのためかもしれません。大人は仕事やビジネスの幅を広げるためかもしれません。そして、高齢者にとっては脳トレの一部かもしれません。また、世代を超えて、好きな洋楽の英語の歌詞をダイレクトで理解できる、ドラマや映画のセリフも英語字幕を見ながらでも、そして調べながらでも自分の頭で理解できる、ということは人生を豊かにするはずです。
英語を英語で理解する喜び、満足感、達成感、自分の自信につながるはずです。